米Sun Microsystemsは,x86システム向けSolaris OSの新しいプロモーションを米国時間4月19日に発表した。同社は,100,500,2000ユニット向けの大量ライセンスにサービスとサポートを付けたパッケージを提供する。顧客は,固定価格でCPUを1~4個搭載するx86システムに任意の組み合わせで同OSを使用できるようになる。同プロモーションは,全世界向けに4月27日から開始され,年内いっぱい展開される予定。

 同プロモーションのパッケージ価格は,年間使用料ベースで提供される。ライセンスとサポート付きで100ユニットのパッケージが5万ドルから。500ユニットと2000ユニット向けパッケージでは,スタンダードとプレミアムのサポートが選択できる。

 また,iForceパートナは,顧客向けに大きな価格割り引きが可能になる。同社によれば,同プロモーションによって,Solaris OSの大規模な配備にかかる経費は,「Windows Server 2003」のStandard Editionと比べて最高80%削減できる。同じく「Red Hat Enterprise Linux」と比べても最高70%の削減が可能になるという。

 2000ユニット・パッケージでスタンダード・サポートを選択した場合,価格は80万ドルになる。同社によれば,Red Hat Enterprise Linux ESは,2000ユニット分の使用料とスタンダード・サポート(1台につき799ドル)を合わせて160万ドルになる。同OSでは,4ウェイのシステム上での使用が禁じられている。Windows Server 2003のStandard Editionの年間使用料とサポート(440万ドル強)を合わせれば,およそ5倍の費用がかかることになるという。

 同プロモーションの詳細は,同社WWWサイトに記載されている。

◎関連記事
Red Hat Enterprise Linuxが初のLSB Internationalized認定ディストリビューションに
米Sun,オフィス・スイート「StarOffice 7」のSolaris OS x86対応版をリリース
米Sun,「Solaris 9 OS x86」のハードウエア対応強化方針と互換性認定ツールを発表

発表資料へ