カナダのATI Technologiesは,携帯電話機向けマルチメディア/グラフィックス用コプロセッサ「IMAGEON 2300」を現地時間1月7日に発表した。同製品を搭載する携帯電話機では,低消費電力で3次元ゲームの動作が可能になるという。

 IMAGEON 2300には,最新の2次元,3次元グラフィック機能が盛り込まれ,省電力で30fpsでのリアルタイムのMPEG 4再生が可能。高解像度カメラ・センサー(1.3M,2Mピクセル)対応のビデオ・キャプチャ・ポートを備える。画像の保存,印刷,共有向け圧縮,解凍を行なうJPEG CODECを提供するとともに2つのディスプレイ・エンジン(メイン・ディスプレイとサブディスプレイ)やフレーム・バッファなどの機能も提供する。

 IMAGEON 2300は,現在サンプル出荷中。2004年第1四半期に量産体制に入る予定。同製品は,8日に米ラスベガスで開幕される「Consumer Electronics Show(CES)」の同社ブースで展示される。

 米IDCによれば,携帯端末による無線ゲームは人気上昇中であり,米国の通信事業者は2006年までに10億ドルの売上高を獲得すると予測している。

◎関連記事
米Sprintと韓国Samsung,携帯電話機を無線ゲーム端末に変える「PCS Game Pad」を発表
加ATI,2003年6~8月期の決算は前期比7%増収で増益
米NVIDIA,モバイル向けグラフィックスLSIの米MediaQを7000万ドルで買収

発表資料へ