米Microsoftは,「Office System」向けのアドオン・ツール「Office Solution Accelerator for Sarbanes-Oxley」を米国時間12月17日に発表した。同製品は,企業が新しい米国企業改革法(Sarbanes-Oxley Act)の会計規則に準拠するのを支援するもの。同製品のリリースは,2004年3月を予定している。
同製品は,企業改革法の第404条と302条で規定される社内管理文書の保持,監視,テスティングなどの要件に準拠するのを支援する。同社は,同法が米国の法律だが,法令への準拠は世界中の企業にとっての問題であると捉えている。そのため,同製品は,グローバル企業に向けて日本語やその他の2バイト文字をサポートする。
同製品は,Webベースのコラボレーション・ソフト「Microsoft Windows SharePoint Services」とXMLオーサリング・ツール「InfoPath 2003」をベースにしている。ソフトウエア・コンポーネント,テンプレートとともに企業がパートナと協力して準拠するソリューションの作成を支援するガイダンスを提供する。
Microsoft社は,同製品を自社でも利用するという。同社の副社長兼法人監事であるScott Di Valerio氏は,「他の企業にとって苦痛なことは,Microsoft社でも同様に苦痛である。このツールは,できるだけその苦痛を軽減させることを目的としている。Microsoft社の製品グループと密に協調することにより,世界とともに自社のニーズに合ったアクセレータの開発を行なっている」と述べている。
同アドオンの詳細は,同社WWWサイトに記載されている。
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