米3Comは,3つの無線標準規格802.11a/b/gに対応するLANアクセス・ポイントとクライアント・アダプタを米国時間11月10日に発表した。新しく発表する802.11a/b/g製品は,WPA,AES,802.1xといったセキュリティ・プロトコルに対応している。これら製品には,米Atheros Communicationsのチップを採用する。

 3規格対応の無線LAN製品により,異なる標準に準拠したPCカード,PCIアダプタを持つユーザーが同一のネットワークに異なる速度と周波数でアクセスできるようになる。

 「3Comは,ユーザーに3つの無線規格すべての長所を利用する機会を提供するとともに,顧客が投資を守りながら,アップグレードするための明確な手段を提供する」(同社無線製品管理ディレクタのFred Geiger氏)

 同社の新しいアクセス・ポイント「3Com Wireless LAN Access Point 8750」と「同8250」の価格は,それぞれ1099ドルと749ドル。PCカード・クライアント「3Com 11a/b/g Wireless PC Card with XJack Antenna」とデスクトップ・クライアント「3Com 11a/b/g Wireless PCI Adapter」の両製品は,大規模企業を対象とする。価格はそれぞれ135ドルと110ドル。

 小規模企業向けには,ノートPC用のPCカード・クライアント「3Com OfficeConnect Wireless 11a/b/g PC Card」を89ドルで提供する。また,アクセス・ポイントのアップグレード・キット「3Com 802.11g Wireless LAN Access Point Upgrade Kit」は249ドル。これらは11月中に提供開始を予定している。

 12月には,SOHO向けのアクセス・ポイント「3Com OfficeConnect Wireless 11a/b/g Access Point」を199ドルで提供する。また,2004年1月には,ゲートウエイ「3Com OfficeConnect Wireless 11a/b/g Cable/DSL Gateway」を199ドルで提供する予定。

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