米Adobe Systemsは,デザイン/出版業務向けスイート製品「Adobe Creative Suite」の出荷を米国時間10月27日に発表した。同スイートは,フォトレタッチ・ソフト「Photoshop CS」,ドローイング・ソフト「Illustrator CS」,レイアウト・ソフト「InDesign CS」,Webオーサリング・ソフト「GoLive CS」に加え, PDF処理ソフトウエア「Acrobat 6.0 Professional」とファイル・バージョン・マネージャ「Version Cue」を収録する。
新しいソフトウエアVersion Cueにより,ユーザーは,古いファイルや最近作業したファイルをPhotoshop CS,Illustrator CS,InDesign CS,GoLive CS内でサムネール表示し,視覚的に識別することができる。また,バージョン・コメント,キーワード,日付などによりメタデータの検索ができる。
「Photoshop 7」の後継となるPhotoshop CSを含め,Illustrator CS,InDesign CS,GoLive CSも前バージョンから機能強化が加えられ,スタンドアロン製品として今週後半に出荷される。Adobe社は,従来のバージョン番号に代わって,これらのクリエーティブ・ツールのバージョン名を「CS」に統一している。
同製品は,ソフトウエア構成に応じて「Premium Edition」と「Standard Edition」という2種類の製品を用意する。Adobe Creative Suite Premium Editionは, Photoshop CS, ImageReady CS,Illustrator CS,InDesign CS,GoLive CS,Version Cue,Acrobat 6.0 Professionalを含む。一方Standard Editionは,Premium EditionからGoLive CSとAcrobat 6.0 Professionalを除いた構成となる。
Premium Editionの推定小売価格は1229ドルで,Standard Editionは999ドル。Photoshopのユーザーは,749ドルでPremium Edition,549ドルでStandard Editionにアップグレードできる。同製品に関する詳細は,同社WWWサイトに記載されている。
対応OSはMac OS X 10.2.4,Windows 2000(Service Pack 2),Windows XP Professional/Home Edition。同製品は,米国とカナダでAdobe社認定小売店または同社のオンライン・ストアAdobe Storeから同日より販売が開始される。
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