米Transmetaが2003年第2四半期の決算を米国時間7月17日に発表した。売上高は510万ドルで,前期の600万ドル,前年同期の750万ドルと比べて減少した。GAAP(会計原則)ベースの純損失は2200万ドル(1株当たり損失は16セント)。同条件の前期の純損失は2010万ドル(同15セント),前年同期の純損失は3560万ドル(同27セント)だった。

 一時的な費用を除いた場合の純損失は1830万ドル(1株当たり損失は13セント)で,前期は1700万ドル(同12セント),前年同期は2530万ドル(同19セント)だった。

 Transmeta社社長兼CEOのMatthew R. Perry氏は,「第2四半期の売上高と1株あたりの損失は事前予測とほぼ一致した」と説明する。

 同氏によれば,同社は,『TM8000』の製造を予定通り第3四半期を計画している。同期は,1.1 GHzのサンプル出荷を行なったが,フィードバックは良好だったという。同製品の詳細は数ヶ月以内に発表する予定。

 また,同社は,今秋から各製造業者によるノートブック設計が,TM8000プロセサに移行すると見込んでいる。そのため,同氏は,2004年春に主要ノートブックとその他のデバイス向けに大量出荷が期待でき,UPC製造業者と組み込み顧客からの売上高がこの先数カ月で急上昇すると予測している。

 同社は,6月に中国のChinese 2000 Holdingsが,Transmeta社のモバイル/組み込み機器向けLinux「Midori Linux」の開発と販売をすることで合意に達している。また, Transmeta社がChinese 2000 Holdings社の株式を取得し,Midori Linux関連サービス/サポートによる収益の分配を受ける複数年契約も結んでいる。

 また,同社は,2003年第3四半期の業績見通しについても明らかにした。売上高は第2四半期と同レベルで,GAAPベースの1株当たり損失は16セント~17セント,一時的な費用を除いた場合の1株当たり損失は13セント~14セントの範囲になると予測する。経営経費は,横ばいの1850万ドルで第3四半期終日における現金高は,およそ7400万ドルを見込む。

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