米PacketVideo社は,携帯電話向けビデオ・コンテンツを作成するツール「PacketVideo Recorder」を米国時間7月3日に発表した。同製品によりユーザーは,簡単にビデオを携帯電話向けにエンコードできる。USBウェブカム,デジタル・ビデオ・カメラ,その他のビデオ・ファイル形式からの入力を受け付け,これを携帯電話向けの3GPファイル形式に変換する。

 同製品は,[同社の新しいWebベースの販売店(www.pv.com/shop)]からダウンロードできる。価格は29.99ドル。30日間の無償トライアルも用意されている。

 「世界の無線市場において,ビデオ機能付きの新しい携帯電話機が登場したことにより,携帯向けビデオ・コンテンツの需要が高まっている。ユーザーは,PacketVideo Recorderによって高品質なファイルを容易に作成して,お気に入りのビデオや音声クリップを持ち運んだり他の携帯電話ユーザーに送信できるようになる。また,同社の新しい販売向けWebサイトにより,入手も容易になった」(同社CEOのJames Brailean氏)

 同社は,引き続き専門的なエンコーディング向けに「pvAuthor」も提供する。同製品も59.99ドルにて同サイトからダウンロードできる。

 同製品は,デジタル入力形式として,MP3,AVI,MPEG-1,WAVに対応する。ビット伝送速度,フレーム率といった複雑な設定は必要ない。オリジナル・ファイルを携帯電話ネットワークを介した転送に適した.3gp,.mp4ファイルに変換する。デフォルトのファイル形式は3GPP準拠の.3gpだが,ユーザーが変更できる。また,PC上にて,MPEG-4とH.263ファイルの再生もできる。

 同製品の動作には,最低Pentium III,500MHzのCPU,128MバイトのRAMが必要。より高いパフォーマンス向けには,Pentium III,700Mhz以上のCPU,256MバイトのRAMが推奨される。Windows 98 SE,Windows 2000,Windows XPに対応する。

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