米Sony Music Entertainment(SME)と米QUALCOMMは,CDMA2000 1xEV-DOを介してBREW対応の携帯電話に向けてSMEミュージック・ビデオのコンテンツの配信に成功した。両社が,米国時間3月13日に発表した。これらテストの成功は,BREWプラットフォームに向けたCDMA2000 1xEV-DOの高帯域における機能の価値を強調するものである。

 「CDMA2000 1xEV-DOとBREWは,音楽ファンに向けてインタラクティブ・メディア・コンテンツを作成して無線で配信するための効果的な技術とビジネス・ソリューションを提供する。これらの技術は,移動体サービス・ビジネスにとって重要な新しい要素となるものであり,同技術を使ってSMEの無線で提供する音楽コンテンツを強化したい」(Sony Music Digital Services副社長のThomas Gewecke氏)

 BREWの配備は世界で広まっており,米国ではVerizon Wireless,ALLTEL,韓国のKTF,日本のKDDI,中国のChina UnicomがBREWベースのサービスを商用化している。同年3月には,Telefonica MovilesとPortugal Telecomの合弁会社がラテン・アメリカの加入者に向けてBREWサービスの提供を予定しており,U.S.Cellularは,BREWのユーザー・トライアルを実施している。世界で40を越えるBREW対応携帯モデルが提供されている。

 CDMA 1xEV-DOは,標準の1.25MHzチャンネルで最高速度2.4Mbpsをサポートするように設計された規格。インターネット向けに最適化されたもので,標準的なインターネット・プロトコルをベースとした柔軟なアーキテクチャをベースとしている。

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