米Red Hatは,2004会計年度第1四半期(2003年3月~5月期)の決算を米国時間6月17日,発表した。売上高は2720万ドルで前期の2590万ドルと比べて5%増加,前年同期の1950万ドルからは39%増加した。会計原則(GAAP)ベースの純利益は150万ドル(1株当たり利益は1セント)。前期は純損失27万3000ドル(1株当たり損益はゼロ),前年同期は純損失460万ドル(1株当たり損失は3セント)を計上していた。
2003年3月~5月期の営業損失は110万ドルで,前期の240万ドル,前年同期の720万ドルから改善した。営業によるキャッシュ・フローは550万ドルで,4四半期連続で営業キャッシュ・フローが黒字となった。
会員による収入は合計1740万ドル。そのうち企業向け技術関連は1230万ドルで,前期と比べて14%増加,前年同期と比べて104%急増した。
大企業向けLinuxディストリビューション「Red Hat Enterprise Linux」ファミリの年間登録は,前期と比べて2000件(10%)増え,2万3500件に達した。
Red Hat社取締役兼CFOのKevin Thompson氏は,「キャッシュ・フローや純利益などを含め,好調な業績が続いている。これは,当社のビジネス・モデルが成功していることの現れだ」と述べた。
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