米Ariba社は,支出管理用の統合パッケージ「Ariba Spend Management」の新版の出荷予定を米国時間5月13日に発表した。米フロリダ州で開催中のカンファレンス「LIVE 2003 Hollywood」にて同社が明らかにした。管理サービス支出の管理機能を強化しており,企業の支出においてもっとも断片的で把握が難しい複雑なサービス支出の管理を支援するという。

 新版では,単一のプラットフォームで企業内の複数レベルにおけるサービス支出のサイクルを管理するとともに,幅広いサービス分野において特定のニーズに対処する柔軟性を提供する。同社によれば,支出の把握,サプライヤのパフォーマンス管理,ソーシングの効率などを改良する機能の提供により,企業はこれらの分野における支出を格段に縮小できるという。

 アップグレードは,IT,ビジネス・コンサルティング,施設管理,現場保守,法律関連,旅行,マーケティングなどの社外サービスの採用に関わる支出管理に焦点を当てている。

 新しい機能の1つとして,商品,サービス,価格,マイルストーンといった契約条項に関して,サプライやとバイヤーにWebアクセスを提供する機能がある。請求,調整,決済を含め購入プロセス全体を促進する。

 また,特定のサービス・カテゴリに関連した活動を詳しく追跡,監視する機能も提供する。この結果を元に分析ツールが,異なるソーシング戦略を通じて経費削減が可能な領域を判別する。

 Ariba Spend Managementの最新版は,同年6月に提供が開始される。収録するすべてのモジュール「Ariba Analysis」,「同Buyer Management」,「同Category」,「同Contracts」,「同eForms」,「同Enterprise Sourcing」,「Ariba Invoice」,「同Travel & Expense」,「同Supplier Network」をアップグレードしている。価格は明らかにされていない。

◎関連記事
会計の見直しで有価証券報告書の提出が遅れた米AribaにNasdaqが上場廃止の警告
カシオが米Aribaの調達ソリューション「Ariba Buyer」を採用,2004年までに5億円のコスト削減を見込む
米アリバが企業支出管理を学ぶための無料オンライン・リソースを発表
米アリバが支出管理用ソフト「Spend Management Suite」を発表

発表資料へ