ACCESSは,同社のWAP2.0対応の組み込みブラウザ「NetFront v3.0」が米QUALCOMMの携帯電話機用アプリケーション・プラットフォームであるBREW向けに,利用可能になったことを,現地時間3月17日に発表した。同ブラウザは,BREW対応携帯電話に無線でダウンロードできる。同社は,米ニューオリンズにて開催中の「CTIA Wireless 2003」にて同ブラウザのデモを行う。

 NetFrontは,WAP 2.0に準拠するとともに,WWW関連技術の標準化を進めるWorld Wide Web Consortium(W3C),モバイル通信の業界団体Open Mobile Alliance(OMA)の最新推奨仕様に対応する。携帯電話,PDA,テレマティックスなど,およそ200機種,約8000万台に搭載されている。

 「『NetFront』によりBREWユーザーは,一般的またビジネス目的で幅広い用途に向けてインターネット・コンテンツを閲覧するオプションが提供される」(QUALCOMM社)

 BREWソリューションの配備は世界で広まっており,米国ではVerizon Wireless,ALLTEL,韓国のKTF,日本のKDDI,中国のChina UnicomがBREWベースのサービスを商用化している。同年3月には,Telefonica MovilesとPortugal Telecomの合弁会社がラテン・アメリカの加入者に向けてBREWサービスの提供を予定しており,U.S.Cellularは,BREWのユーザー・トライアルを実施している。世界で40を越えるBREW対応携帯モデルが提供されている。

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