オンライン自動車販売の米Autobytel社は,省燃費車に関する消費者動向を測定する調査の結果を米国時間3月12日に発表した。調査対象となったオンライン消費者の90%は,現在所有している車と同じモデルのハイブリッド車が販売されていたら購入を考える,と回答している。

 「調査結果は,人気モデルのハイブリッド化を図るという現在のOEM戦略は正しい軌道に乗っている。前年実施した調査でも同じような結果が出ていた。今年と前年を比べると,自動車メーカーが消費者の好みに対応する時間があった点で異なる」(同社の副社長兼マーケティング担当主任のAndrew Donchak氏)

 ハイブリッド車を購入しないという1番の理由は,好きなモデルのハイブリッド車が無いということだった。この他の理由は,価格の上昇,機能(パワー,安全性,サイズなど)の妥協に対する懸念などが挙げられた。また,およそ半数(46%)が,ハイブリッド車購入のもっとも影響力のある要因だとして,自分が欲しいモデルのハイブリッド版の有無を挙げている。ハイブリッド車購入のもっとも強い動機として,ハイブリッド車の性能が従来のガソリン車と同じであるという信頼,を挙げたのは36%だけだった。

 調査の主な結果は次の通り。

・回答者の90%は,現在所有している車のハイブリッド版があったらハイブリッド車の購入を考えると答えている

・40%は,燃料節約を国益と関連付けて考えるべきだと感じている

・46%は,ハイブリッド車で欲しいモデル(スタイルと機能)の有無が,ハイブリッド車購入にもっとも影響を与えるとしている

・75%は,ハイブリッド車にある程度,また非常に詳しい

・37%は,ハイブリッド車を購入数するために,1000ドル以上余分に払っても良いと回答している

・75%は,ハイブリッドに関する調査にWWWサイトを使えばもっとも正確な情報が得られると感じている

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