カナダのATI Technologies社のハイエンドのグラフィックス・チップ「RADEON 9700 PRO」が,米Appleの新しいPower Mac G4システムのオプションとして提供される。同社が米国時間1月30日に発表した。同製品により,ユーザーはPower Macシステム上でリアルタイムな映画品質の視覚効果の作成や再生が可能になる。

 「RADEON 9700 PROは,BTO(build-to-order)で提供されるPower Mac G4の優れたオプションとなる。プロフェッショナル・ユーザーに対しては,主な機能としてグラフィック・パフォーマンスと品質の重要性を強調する。また競合製品の2倍の性能を提供するため,ゲーマーはフレーム・レートを維持しながら品質を強化する機能を楽しむことができる」(同社マーケティングのシニア副社長のRick Bergman氏)

 「RADEON 9700 PRO」の主な機能は次の通り。
・レンダリング・パイプラインは8個用意され,最高で毎秒25億ピクセルを越える描画速度を実現。
・メモリ帯域幅有効活用技術「HYPER Z III」は,隠れたピクセルを探して破棄することにより超過分を削減し,メモリー帯域幅の消費を50%以上向上させる。
・高性能256ビットDDRメモリー・インタフェースにより20Gビット/秒のグラフィック・メモリー帯域幅を提供。
・バーテックス・シェーダ/ピクセル・シェーダ機能を実装した「SMARTSHADER 2.0」。
・アンチエイリアス技術の「SMOOTHVISION 2.0」。

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