米IBMと米PricewaterhouseCoopersは米国時間10月2日に,IBM社によるPricewaterhouseCoopers社のコンサルティング事業PwC Consulting買収が完了したことを発表した。買収は,PricewaterhouseCoopers社の世界のメンバー企業とパートナによって承認され,米国と欧州を含む政府機関からもすべての承認を受けた。契約のもと,IBM社はPricewaterhouseCoopers社におよそ35億ドルを現金と株式で支払っている。

 IBM社はPwC Consulting社をIBM Global Services事業に組み込み,新たなグローバル事業部門,IBM Business Consulting Services部門を形成する。同事業部門は,3万名を越えるIBM社の従業員とPwC Consultingからの3万名で構成され,160を越える国において事業を行う。

 同年7月30日の最終的合意から,両社は600名を越える専門家のチームにより,6万名を越える従業員を統合するための計画を立ててきた。この工程において同事業部門は,IBM社の部門と業界分割方法とPwC Consultingの主要ソリューション領域を採用して,迅速かつシームレスな統合を円滑に進めることを決定した。

 IBM社は新しい事業部に向け,地域別に3名のジェネラル・マネージャを指名している。米国地域はMike Collins氏,欧州,中東,アフリカ地域はDavid Dockray氏,アジア太平洋地域はHideki Kurashige(倉重英樹)氏がジェネラル・マネージャに就任する。Collins氏とDockray氏は,PwC Consultingにおける前業務担当パートナで,倉重氏は,日本におけるPwC Consultingの前CEOだった。

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