米Yankee Groupが米国時間8月20日に,ケーブル事業者の新しいサービス提供とOSS(Operational Support System)投資などに関する調査結果を発表した。この先12カ月も引き続き,運営コストを縮小するために戦略的にOSSへの投資が行われる傾向にあるという。

 ケーブル事業者は,ブロードバンド・パイプを使用して新しいサービスを提供するために,過去4年に渡ってインフラのアップグレードに巨額を投じてきた。ブロードバンド・インフラを提供するために,加入者1人につき3000ドル以上を支払った事業者もあるが,新しいサービス展開が遅れ,加入者1人当たりの平均収益がまだ実現されていないため,ケーブル市場は難しい状況となっている。

 ケーブル事業者のOSSへの投資は,これらの財政面の問題への対処を支援するものであり,運営経費の削減,新しい施設投資の保留,収益を上げるまでの時間短縮のためのプロセスの合理化などを実現するチャンスが提供される。

 「サービス技術者が加入者宅を訪問するなどのタスクを排除して運営コストを削減するという必要性により,ケーブル事業者のOSSへの投資が促進される。2002年にはおおよそ15万ドルの投資となるだろう」(同社アナリストのSharon Ballard氏)。

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