米Informative Graphicsは,機械設計における2次元/3次元(2D/3D)表示,運用限界確認ソフトウエアの新版「MYRIAD 6.0」をリリースした。同社が米国時間7月10日に明らかにしたもの。

 MYRIADはCAD図面の2D/3D表示を行うためのソフトウエア。AutoCAD,SolidWorks,SolidEdge,Inventor,Cadence OrCAD,Microstation,HGPL,TIFF,CALS,PDF,Officeなどのフォーマットに対応する。価格は1シート当り195ドル。

 さらにPro/E Granite用のアドオンをオプションで用意する。同アドオンの価格は1シート当り200ドル。

 「MYRIADの画像表示インタフェースの操作は簡単だが,設計の協業作業向けの豊富なツールを備えている。また,『Changemarks』といった機能があり,ミスを起こさずに画像を変更したり,運用限界確認のために少しずつ図面を変更したりできる」(Informative Graphics社)

 さらに「Brava! WebKit」を使うと,小さなサイズのファイルで構成される表示セットを生成できる。「巨大なモデルやデータ・セットを転送するのではなく,表示セットをインターネットやエクストラネットを介して顧客に送ることで,3D画像の表示や運用限界の確認を効率よく行えるようになる」(同社)

 MYRIAD 6.0の主な新機能は以下の通り。

・STLおよびVRMLなど,あらゆる3Dフォーマットの計測に対応

・個々の部品を取り去って表示する機能

・任意の場所に部品を移動して画像表示を行うか,同社の「Brava! WebKit」で運用限界確認用の表示セットを生成する機能

・PDFに加え,PostScriptファイルからの読み込みに対応

・図面に対する忠実度を改善し,DWG,DXG,CGM,Solidworksフォーマットに対応

◎関連記事
VRML後継のWWW向け3次元グラフィックス仕様,業界団体が「X3D」を標準化
「3次元コンテンツ・サイト数は2007年に100万を突破」と米社の調査
トヨタ・グループがベンチャーの3次元CADデータ高速伝送用製品を採用
家電業界向け3次元CADデータをインターネットで伝送,ラティスが圧縮ソフトを発売
3次元CADもついに無料の時代に

[発表資料へ]