WWWブラウザの3次元(3D)コンピュータ・グラフィックスを表示するための標準仕様作りを進めている非営利団体Web3D Consortiumが米国時間8月7日に,「VRML(Virtual Reality Modeling Language)」の後継となる標準規格「X3D(Extensible 3D)」を発表した。

 「VRML 97」に対応しており,既存のVRMLコンテンツの描画も可能。X3Dはモジュール構成をとり,「軽いWWWブラウザや組み込み機器でも利用できるように配慮した」(Web3D Consortium)。

 X3Dの策定には,blaxxun社,Nexternet社,OpenWorlds社,ParallelGraphics社などが参加した。Web3D Consortiumは商用向けのX3D対応ブラウザを,8月14日~16日にロサンゼルスで開催される「SIGGRAPH 2001」で披露する予定である。製品版の出荷は2001年末を見込んでいる。

 なおWeb3D ConsortiumはMPEG-4グループやWorld Wide Web Consortium(W3C)と協力体制を敷いている。X3DとXML言語との組み合わせなどに取り組む。

 X3Dに関する詳しい情報はWWWサイトに掲載している。

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