米Wise Solutions社が,インストーラのオーサリングとカスタマイズを行うツール「Wise for Windows Installer 4.2」と「Wise for Visual Studio .NET 4.2」の出荷開始を米国時間7月3日に発表した。

 新版では,開発者が「Microsoft Windows Installer」と「.NET XML Web サービス」を含むMicrosoft社の最新技術を活用できるようになっている。

 同社は,WebサービスとWebアプリケーションの配備を成功させるためには,インストレーション,設定,アプリケーションのアップデートを行うツールが必要であるとしている。そのため,最新のWise製品では,WebサービスとWebアプリケーションの配備を支援するディストリビューション管理ツールも提供している。

 「Wise for Windows Installer」は,ソフトウエア・インストレーションの設計から配信までを支援する。「Wise for Visual Studio .NET」は機能的には同じだが,「Microsoft Visual Studio .NET」インタフェースに組み込まれており,インストレーション開発ライフサイクルを同期するため,インストレーションとアプリケーション開発が同時に実行できる。

 両製品に共通する主な機能は次の通り。
・XML Webサービスのサポート
テンプレートを使用してMicrosoft社のIIS Webサーバー向けのインストレーションが容易に作成できる。Virtual Directory機能により設定が簡単にできる。

・クリーン・ビルド
開発者は,ビルドを行うPC上でインストレーションを作成することによりインストレーションの品質を向上できる。すべての必要なソース・ファイルがビルドを行うPC上にコピーされるため,もともとのビルド環境に影響を与えずにインストレーションを作成できる。

・Microsoft Visual BasicとC# Projectのインポート
開発者は,Visual Basic(バージョン5,6または.NET),C#で作成したプロジェクトをインポートできる。

・MSI Script
ユーザーは,Windows Installerサービスによる標準的な定義に従いながらも,IF命令文の定義,プロバティの設定,コメントの追加ができる。

・WiseUpdate
エンド・ユーザーが最新バージョンのソフトウエアに簡単にアップグレードできるようにする。ソフトウエアが自動的に最新のソフトウエアをチェックしてアップデートのダウンロードとインストールを行う。

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