GNOME Foundationが米国時間6月26日に,デスクトップ開発プラットフォーム「GNOME 2.0 Desktop and Developer Platform」をリリースしたこと明らかにした。WWWサイトから無償で入手可能。

 GNOME 2.0 Desktop and Developer Platformには,「GNOME 2.0」デスクトップ・インタフェースと「Nautilus」ファイル・マネージャのほか,メニュー,ユーティリティ,開発ツールやライブラリのセットが含まれる。

 GNOMEはGNU/Linux,Unix,BSDをはじめ「Solaris Operating Environment」「HP-UX」「Darwin」などが対応している。「あらゆる環境のユーザーにとって使いやすいユーザー・インタフェースを提供し,スムーズなテキスト・レンダリングやBi-Directional(二方向)テキスト対応機能などを備える」(GNOME Foundation)

 GNOME Foundation議長であり米Red Hatデスクトップ・エンジニアリング部門技術責任者のHavoc Pennington氏は,「今回のリリースにより,GNOMEプラットフォームに関する開発が急速に活気づくだろう。GNOMEはコンポーネント・ベースのアーキテクチャを採用しており,既存のツール,ライブラリ,機能を利用できるので,開発時間を大幅に短縮することができる」と述べた。

 GNOME 2.0では,障害のある人々による使い勝手を考慮したアクセシビリティの強化を図っている。GNOME 2.0が備えるアクセシビリティの枠組みは,「Section 508(米国のリハビリテーション法508条)」に準拠している。

 また,GNOME 2.0のアプリケーション・フレームワーク「GTK+ 2.0」は,Glade,Python,CORBAインプリメンテーションなどのアドオン・ツールを組み合わせる。

 「GNOME 2.0はGNOME 2.xシリーズの初回リリースである。今後のリリースでさらに機能を追加していく」(GNOME Foundation)

 GNOME 2.0は今年中にSolaris,HP-UX,Red Hat Linuxなどで利用可能になる。

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