米Hewlett-Packard(HP)は同社のLinuxに対する取り組みが米D.H. Brown社が実施した調査により認められたと米国時間4月22日に発表した。「Linux Strategies and Solutions」と題する同調査は,トップITベンダーのLinux戦略を比較している。

 同調査では,HPが顧客と業界にLinux戦略をもっとも明確に伝えているとともに,ハードウエア,ソフトウエア,ストレージ,周辺機器,サービスを含むLinuxベースのソリューションの提供で差別化していることに言及している。

 同調査は,HP,Compaq,Dell,IBM,SunなどのLinuxシステムの大手サプライヤのLinuxとオープンソースに対するアプローチを評価するともに,どのように普及促進を支援しているか,また顧客のニーズに対応するソリューションを提供しているかを分析している。

 「HPは,Linux対応のキャリア級サーバーを早い段階で提供しており,複数ベンダーのサポートとサービス提供は,Linux製品を提供する他のベンダーも見習うべきリーダーシップを示すものである」(D.H. Brown社)

 また,同調査では,HPが学術機関,政府などに向けたオープンソースでLinuxベースのItaniumプロセサ・ファミリのソリューションに焦点を当てたコンソーシアム「Gelato Federation」の共同設立者となった点,また「Linux Standards Base」,「Open Source Development Lab」などいくつかのLinuxとオープンソース関連の組織に関わっていることを挙げている。

 同日同社は,Linux,Itanium,オープンソースに関する教育,研究,採用,開発に向けHP Labsと同社のLinux部門の幹部社員が著作した一連の出版物も発表している。

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