米Dell Computerが米国時間2月18日に,企業向けサーバー「PowerEdge 1650」と「同4600」を発表した。ともに電源やファンに冗長性をもたせており,同社のシステム管理ツール「OpenManage」が付属する。

 各サーバーの主な特徴は以下の通り。

■PowerEdge 1650

 高さ1.75インチ(約4.5センチメートル)。米Intel製プロセサ「Pentium III」の2ウエイ構成をサポート。メモリ容量は最大4Gバイト。ホットプラグ対応SCSIハード・ディスク装置を3台,ホットプラグ対応の重複電源およびファン,組み込みGigabit Ethernet NIC(network interface card)を2枚を装備する。オプションで組み込みRAIDカードを用意する。遠隔管理機能として,「Dell Remote Assistant Card(DRAC III)」のほか,「Embedded Remote Access(ERA)」をオプションを選択できる。

 「インターネット・インフラのほか,WWWホスティングに向く。SAN環境で米Microsoftの『Commerce Server』や『Exchange』などの各種アプリケーションを走らたり,WWWサーバー・アプライアンスとしても利用できる」(Dell社)

■PowerEdge 4600

 最大動作周波数2.2GHzのIntel社製プロセサ「Xeon」を1個または2個搭載。FSB(front-side bus)は400MHz。チップセットには「ServerWorks Grand Champion HE (GC-HE) SystemI/O」を採用している。最大10台のハード・ディスク装置(最大730Gバイト)を内蔵可能。ホットプラグ対応ハード・ディスク装置およびPCI-Xスロット,ホットプラグ対応の重複電源およびファン,システム監視と通知機能,クラスタ機能を備える。オプションで組み込みRAIDカードを用意する。遠隔管理機能として,DRAC IIIを装備する。

 PowerEdge 1650と同4600は,Microsoft社の「Windows 2000 Server」「Windows 2000 Advanced Server」「Windows NT 4.0」,米Red Hatの「Red Hat Linux 7.2」をサポートする。出荷時にインストールする。また,米Novell製「NetWare」への対応を確認済みである。

 価格はPowerEdge 1650が1699ドルから,同4600が3499ドルから。世界で出荷を開始している。

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