米Motorolaと同社傘下の米Metrowerksおよびセガが,「Palm OS」向けモバイル・ゲームに関して提携を結んだ。Motorola社が米国時間2月5日に明らかにしたもの。
Motorola社とMetrowerks社,セガの3社は協力体制を敷き,次世代Palm Powered機(Palm OS搭載機)向けのゲームAPIを開発する。3社が共同開発したゲームAPIは,Metrowerks社の開発ツール「CodeWarrior」の「Palm OS」対応版に組み込まれる予定である。また,セガはこのゲームAPIを開発者にライセンス供与する。
Motorola社の半導体部門Semiconductor Products Sector(SPS)は,同社のマイクロプロセサ「DragonBall MX1」と「同Super VZ」に,共同開発したゲームAPIを組み込む。DragonBallは「世界のハンドヘルド機の75%以上に搭載され,現在のPalm OS搭載機にも採用されている」(Motorola社)という。
開発者はMetrowerks社の統合開発環境「CodeWarrior Integrated Development Environment(IDE)」とツールセットを使って,DragonBallを装備したPalm OS搭載機向けのゲーム・ソフトウエアを開発できる。
DragonBall MX1は「ARM920T」コアをベースにしており,Palm OS搭載機などのPDAや第2.5世代(2.5G)および第3世代(3G)無線ネット端末,スマート・フォン,高性能情報端末,WWWブラウザやタブレットなどに向ける。クロック周波数は最大200MHzで,Bluetoothをサポートする。DragonBall Super VZのクロック周波数は66MHz。
また,Metrowerks社はPalm OS搭載機向けアプリケーション開発ツール「CodeWarrior Development Tools for Palm OS」の「Enterprise Edition, Version 8.0」を同日発表した。2001年10月にリリースした「CodeWarrior Development Tools for Palm OS, Version 8.0, Professional Edition」をベースにする。
Enterprise Edition, Version 8.0には,C++クラス・セット,米Sybaseの子会社iAnywhere Solutionsの「SQL Anywhere Studio UltraLite」の開発者向けコピーなどが含まれる。
CodeWarrior Development Tools for Palm OS」の「Enterprise Edition, Version 8.0はMetrowerks社のWWWサイトなどで3月に販売を開始する。価格は1295ドル。
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