米Symantecが,Lotus NotesとDominoサーバー向けのアンチウイルス・ソフトウエア製品を,米国時間1月29日にフロリダで開催されているLotusphere 2002にて発表した。

 本日発表された「Symantec AntiVirus 2.5 for Lotus Notes/Domino」は,すべての操作をNotes上で実行できるため,運用と管理が容易になっている。Solaris,AIX,AS/400,OS/390プラットフォーム上で,ローカルまたはリモートを問わずウイルス対策の設定ができる。またさまざまなサーバーに対して異なる設定が可能で,スキャニングをリアルタイム,オンデマンド,スケジュールの3つで行うように選択できるとともに,感染したファイルの修復,検疫,削除ができる。

 同製品では,LiveUpdateソフトウエアで最新版のウイルス定義をダウンロードして,ひとつのロケーションからNotes環境全体に適用できる。ソフトウエアを再インストールする必要ない。そのため運用コストを大幅に削減できる。管理者はLiveUpdateを使って,内部のFTPサーバーまたはファイル・サーバーから定義をダウンロードできる。また同製品は,悪意のあるコードのスキャニング,改良されたレポート機能,リモート管理機能,自動的な中央集中型アップデート機能を収録している。

 また同日,「Symantec AntiVirus/Filtering 3.0 for Domino」の出荷予定も発表した。アンチ・ウイルス機能とコンテンツのフィルタリング機能を統合しており,NTとWindows 2000上で動作する。「Symantec AntiVirus 2.5 for Lotus Notes/Domino」で提供する機能に加え,同社が特許を保有するDDR(Dynamic Document Review)を使った情報と帯域幅管理機能を提供する。収録が予定されている主要機能は,Outbreak Notification。これは,電子メールのウイルスが活動を開始する,または怪しい挙動があったときの通知方法と対策の規則を定義できる。

 その他の主な機能として,ネットワークの帯域幅を節約してコンテンツのフィルタリングを行う機能がある。管理者が,電子メールの件名,添付ファイル,メッセージのサイズ,送信者,ドメイン名を用いて電子メールのフィルタリングとブロックが可能になるインタフェースを提供する。

 現在「Symantec AntiVirus 2.5 for Lotus Notes/Domino」は,同社の再販業者,ディストリビュータ,システム・インテグレータを通じて配布されている。「Symantec AntiVirus/Filtering 3.0 for Domino on NT/Windows 2000」の出荷は,2月末に開始が予定されている。

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