米Microsoftが米国時間1月24日に,地図ソフトウエア「MapPoint」を「.NET Web Services」に移行させたことを明らかにした。「MapPoint .NET Platform」をベースにし,同社のネットワーク事業MSNのインターネット・サービスを通じて「MSN MapPoint」として提供する。

 オンラインの地図およびロケーション情報については,すでに米AOL Time Warner傘下のAmerica Online(AOL)が「AOL MapQuest」を展開している。Microsoft社は「MSN MapPointのリリースにより,ユーザーの選択肢が増えた。質の高い地図,道路案内,目的に合った場所の検出を提供する」と説明している。

 Microsoft社はさまざまな情報プロバイダと協力し,米国,カナダ,メキシコ,欧州の「最新かつ正確な地図を作り上げた」(Microsoft社)という。

 MSN MapPointの特徴は,ページを再読み込みすることなく素速いズームイン,パン,縮小/拡大が行えること。また印刷することを想定し,広告を省いた明瞭な道路案内や地図を出力できるようにした。

 MapPoint .NET Platformにより,オンライン自動車サービス「Carpoint」とオンライン住宅購入ガイド「HomeAdvisor」で優れたルート検出や読みやすい地図出力が可能になる。Carpointを利用するユーザーは,リアルタイムの道路状況,道路案内,最寄りの最も安いガソリンスタンドといった情報を入手できる。HomeAdvisorは物件の近隣の様子や道路案内を提供する。また,MSN MapPointでは電話による自動道路案内機能を装備する予定である。

 MSN MapPointはすでにサービスを開始している。サービス料は無料。MSNサイトの「Maps & Directions」リンクから移動するか,直接http://mappoint.msn.com/でアクセスできる。

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