米AOL Time Warner傘下のAmerica Online(AOL)が米国時間1月8日にAOL Yellow Pagesを発表した。オンライン・ディレクトリ・サービスの Switchboard社の技術を使用している。AOL Yellow Pagesの新しいバージョンは,数百万人のAOLメンバーと同社のいくつかの主要ブランドのユーザーに,各地域および全国の企業とサービスへの,シームレスで一貫したアクセスを提供する。

 Yellow Pagesディレクトリにより,両社は拡張する地域の広告市場で優位を得ることができる,としている。またブリック&モルタル企業には,インターネット上で,対象顧客を絞りこんだ最大級の広告プラットフォームを提供することになる。

 AOL Yellow Pagesは,AOL,AOL.COM,AOL Local,CompuServe,MapQuest,Netscapeのユーザーが利用できる。それぞれのブランドから,ユーザーは地域の企業とサービスのリストを持つ画一的なYellow Pagesプラットフォームを利用できる。これには,企業のWWWサイトへのリンク,写真,地図,MapQuestで提供される案内図,詳細情報,ユーザー・レビュー,包括的なA-Zディレクトリなどが収録されている。例えば映画館を探しているユーザーは,AOL Moviefoneにより提供される開演時間情報も知ることができる。AOL Yellow Pagesは,カスタマイズできるため,ユーザーは頻繁に使用するロケーションを保存することもできる。

 AOL Yellow Pagesは,Switchboardのカスタマイズされたインフラ・サービスとディレクトリ技術を活用しており,Switchboard社がホスト,運営,サポートを行う。同社の技術により,地域と全国の広告主をYellow Pagesディレクトリに統合できるため,ユーザーはさまざまな検索方法を通じて探している情報をより簡単に見つけられる。

 AOLとSwitchboard社は,2000年12月に複数年の技術,マーケティング,サービスで数百万ドル規模の提携を結んでおり,AOL Yellow Pagesはこの提携の一環となっている。またAOL Yellow Pagesで提供される全米1400万を越える企業のディレクトリ・データベースは,infoUSA社よりライセンス供与されている。

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