米Oracleは現地時間1月17日に,企業向けにトレーニングを支援するソフト「Oracle iLearning」の最新版を発表した。

 同製品は,企業内のトレーニングに関わるイベントの管理を自動化する包括的なソリューションである。コンテンツ・プロバイダから提供されるコンテンツを自動的に組み込むことが可能。従来の方法と同じように顧客が所有するハードウエアに実装することもできるが,インターネットを通してオンライン・サービスとして利用することもできる。

 「同製品は,企業の規模に関係なく,また地理的に分散している企業でも,企業全体に渡る迅速かつ一貫したラーニング・ソリューションの提供を支援する」(同社)

 同製品の最新版では,トレーニング・プロセスの合理化と財務,人事,購買部など他の関連事業領域とのコミュニケーションによって,トレーニングに関わるコストと時間を削減している。同社のE-Business Suiteを通じてフロント・エンドとバック・エンドのオフィス機能を統合することで,ユーザーは,調達アプリケーションを通じてコンテンツを購入できる。注文管理システムから注文をインポートして購入の注文が作成できる。

 さらにOracle iLearningプレイヤーにより,ユーザーは自分のPCからオンライン・トレーニングにアクセスできる。自動的にオンライン・トレーニングの履歴を同期するとともに成績のアップデートと監視を行う。

 その他にもいくつかの改良が最新版に加えられた。セルフサービス機能で,ユーザーは,ロゴとページの外観を容易にカスタマイズできる。新しく強化されたリソース管理機能は,クラス,インストラクタのリソースの作成と管理,エベントに対するリソースの割り当て,受講申し込みの制限と自動的にアップデートされる順番待ちのリストの作成を行う。そして,受験回数の制限,時間制限を設けたテスト,ショート・テスト,選択型問題のリソースから問題を選出する機能を追加して,成績通知と進度を監視する機能を強化している。

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