米Oracleが米国時間12月10日に,コンサルティングとインプリメンテーションをセットで提供するサービス・プログラム「FastForward Flows」を発表した。企業は90日以内に人事管理,財務と事業のプロジェクト・ライン全般でeビジネス・プロセスを実装可能となる。

 新しい「FastForward Flows」は,事業目的によって「Oracle E-Business Suite」の機能を分割して利用し,それら機能を既存のOracleアプリケーション,サード・パーティ製のアプリケーション,レガシー・システムに結びつける。さらに,「FastForward Flows」をOlacleオンライン・サービスとして,または自社のインハウス・システムを通じて実行するように選択もできる。

 「FastForward Flows」の最新セットにより,90日以内に実装可能となっている主なビジネス・フローは次の通り。

・ 財務報告の計算
購入に対する支払いから減価償却する資産,会計取引きに至るまで完全な財務業務のフローを自動化する。またサプライヤへの支払い,顧客への請求書の発行,現金管理,資産のライフ・サイクルの戦略的な管理機能を提供。企業内外の財務報告を改良し合理化する。

・ 経費管理
請求から支払いまで経費の完全な処理フローを自動化する。経費処理に関わる管理コストとサイクル時間を削減することができる。「Oracle Internet Expense」アプリケーションを利用ししている。

・人事管理
人員採用から給与支払い管理などのフローを自動化する。企業は管理コストを削減し情報アクセスと品質を改良することができる。「Oracle Human Resources and Payroll」アプリケーションを使用している。

・ 生産計画
プラン作成,請求予算,経費管理予算,プロジェクト終了の分析などの完全なプロジェクト・フローを自動化する。また企業の経営部門と財務部門の間のギャップを埋める役割を果たす。「Oracle Projects application Project」アプリケーションを使用して,リモートのチーム,分散されたプロジェクト・データ結び,すべてのプロジェクトのトラッキングと企業の意志決定を改良する。

 また同社は,迅速に実装するために,現地,クラス,オンラインのトレーニングも提供している。

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