米Sprintと三洋電機の米国法人Sanyo North AmericaのSanyo Fisher社は第3世代携帯電話「3G Sprint PCS Phone」を米国時間1月10日に発表する。Sanyoが提供する2.5インチの有機発光ダイオード・ディスプレイを搭載した3G Sprint PCS Phoneは,今週開催中のConsumer Electronics Show(CES)の基調講演で紹介とデモが行われる。

 このタイプの第3世代携帯電話は,2003年に出荷が予定されている。第3世代携帯電話は無線データ転送速度を向上させ,既存のアプリケーションとサービスを強化する。さらにゲーム,ビデオ,オーディオ・クリップ,高速のインターネット・ブラウジング,添付ファイル付き電子メール,デジタル・イメージ,メッセージングなどの新しい用途を広げる。

 有機LEDディスプレイは,ストリーミング・ビデオ・クリップ,ゲーム,デジタル・イメージングなどの第3世代アプリケーションの映像をより鮮やかな色彩で高品質に表示する。この薄型ディスプレイは,視聴角が広く,応答速度が速くて発色は鮮明である。軽量で自発光型でバックライトの必要がないため,消費電力量も低い。有機LEDは,通電すると直接光を発生する薄い層の集結によってできている。

 「両社は既にSCP-6000とSCP-5150でCESから賞を受けているが,有機LEDを搭載した新しい携帯電話は,無線ネットワークの次世代製品を次のレベルに押し上げるものだ」(Sanyo Fisher社ジェネラル・マネージャのAtsushi Kodera氏)。

 本日行われるCESの基調講演では,強化されたアプリケーション,高速ネットワーク,3G Sprint PCS Phoneなどの無線機器を用いて家族,友人,情報,エンターテイメントにアクセスする方法を説明するデモが行われる。

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