米Intelが米国時間1月7日に,動作周波数2.2GHzの「Pentium 4」を発表した。最新のビジネス用アプリケーション・ユーザーや,デジタル音楽,写真,ビデオ・ユーザーを対象にした高性能PCに向けている。2.2GHz版のPentium 4プロセサを搭載したシステムは,主要なPCメーカーから入手可能となる。

 新しいPentium 4プロセサは,0.13ミクロンのプロセス技術で製造される。この技術により,プロセサ全体のサイズを30%以上縮小しながら,レベル2キャッシュと呼ばれるチップのオンボード・メモリーの増加が可能となった。

 2.2GHz版Pentium 4プロセサは,MicrosoftのWindows XPを稼動したSPEC CPU 2000ベンチマークで,世界最速のデスクトップ・プロセサであるという測定結果が出た。SPECint_base2000が771,SPECfp_base2000で766を記録した。

 また同社の845チップセットは,2001年8月の出荷以来「SDRAM」をサポートしてきたが,DDRメモリーもサポートするようになった。サポートの追加により,メモリーの相互互換性を持つようになった。845と850チップセットにより,同社はPentium 4プロセサの出荷ですべての主要メモリー技術に対応するようになった。

 同社のマザーボード製品である「D845PT」と「D845BG」は,845チップセットとDDRメモリーをサポートしており,11月から出荷されている。同社は,最高5つのUSB 2.0ポートをサポートする2つのマザーボード「D850MVSE」と「D845BGSE」も本日発表している。ユーザーは,処理速度がさらに向上したPentium 4を使い,高速なUSB 2.0で可能となる広帯域の接続を十分に活用できる。このボードを搭載したPCは,今年下旬に出荷される予定となっている。

 プロセサの価格は,512Kバイト・レベル2キャッシュ付き2.2GHz版Pentium 4が1000個ロット時で562ドル。512Kバイト・レベル2キャッシュ付き2.0AGHz版(0.13ミクロン)Pentium 4の価格は364ドル。Intel 845チップセットは,1000個ロット時の価格で39ドル。

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