「Linuxは,Microsoft社やApple社からOS市場のシェアを奪うことに,明らかに失敗している。インターネット・ユーザーの中で,Linuxユーザーは1%に満たない」---。eビジネス・サービスを手掛ける米WebSideStoryが米国時間12月19日に,調査結果を発表した。

 同社の一部門である「StatMarket」が,全世界12万5000のWebサイトにおいて,訪れるユーザー8000万人の情報を調べたところ,12月17日付けの調査では,Linuxユーザーはわずか0.24%だった。これまで同部門が実施してきた調査によると,Linuxのシェアは,ほぼ3年間0.2~0.3%の間に収まっており,実質的に成長していない。一方,WindowsとMacintoshを合わせたシェアは,98%以上である。

 ただし,インターネット・ユーザーの Linux 使用率は低いが,企業ユーザーには積極的に使用されている。

 「Linuxは,サーバー・オペレーティング・システムとしての進出には成功したが,デスクトップの分野では普及していない。Linuxを採用しているインターネット・ユーザーの割合は低く,この3年間変わっていない」(StatMarket社の製品マーケティングの副社長のGeoff Johnston氏)。

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