米WebSideStoryが米国時間12月4日に,ブラウザ市場に関する調査結果を発表した。それによると,米America Online(AOL)傘下のNetscape Communicationsと米Microsoftが市場で優勢を誇っているものの,ノルウェーのOpera SoftWareがゆっくりとシェアを拡大している。とりわけ欧州でのその傾向が顕著だという。

 Opera社の「Opera」ブラウザが世界市場で利用されている割合は2001年11月29日の時点で0.67%だった。Netscape社とMicrosoft社に,はるかに遅れをとっているものの,2001年1月の0.3%と比べて2倍以上拡大している。

 地域別でみた場合,2001年11月29日時点のロシアにおけるOperaのシェアは5.88%。2001年1月から1.5ポイント上昇した。ドイツとスウェーデンにおけるシェアは3.37%と1.8%で,2001年1月からそれぞれ1.3ポイントと0.5ポイント増加している。

 「Operaは昨年,広告料でまかなう無料の『バージョン5』がリリースされた。Operaはゆっくりだが確実にブラウザ戦争に食い込んでいる」(WebSideStory社StatMarket部門製品マーケティング担当バイス・プレジデントのGeoff Johnston氏)。


■2001年11月29日時点のOperaブラウザの市場シェア

利用されている割合
世界市場 0.67%

ロシア 5.88%
ドイツ 3.37%
スウェーデン 1.80%

出典:WebSideStory社

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