メッセージング・サービス・プロバイダの米EasyLinkが米国時間12月6日に,11月度のウイルス検出結果を発表した。同社のウイルス対策機能「MailWatch」が検出したもの。「Goner」ウイルスが猛威を振るい,同ウイルスは5万3156件検出された。

 「Goner」ウイルスは,電子メールを媒体として感染し,スクリーン・セイバーを装って繁殖する。添付ファイル「GONE.SCR」を実行すると,感染したコンピュータのファイルを削除し,電子メールのアドレス帳に記載されているすべての宛先に自身を送りつける。またこのウイルスは,アンチウイルス・ソフトを削除することもある。

 「『SirCam』が下火になってきたところで,予測しなかったウイルスの脅威が企業の生産性を脅かしている。ウイルスだけではなく,特にホリデー・シーズンに増加するeカード受信によるサーバーのクラッシュも企業にとって脅威となり得る」(EasyLink社マーケティング部門バイス・プレジデントのBill Fallon氏)。

■11月の検出ウイルス  ワースト10

1     W32/SirCam@MM
2     W32/Magistr.b@MM
3     W32/Magistr.a@MM
4     W32/BadTrans@MM
5     W32/Hybris.gen@MM
6     W32/Aliz@MM
7     W32/Klez.b@MM
8     W95/MTX@M
9     VBS/LoveLetter@MM
10    JS/Kak@M

出典:EasyLink社

 ちなみに,MailWatchが11月に検出したウイルスは16万2287件だった。

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