米オハイオ州立大のNational Regulatory Research Institute(NRRI)と米Greenfield Onlineが米国時間12月6日に,ユーザーのISP(プロバイダ)に対する満足度を調査した結果を発表した。

 調査対象となった1万4000人のインターネット・ユーザーのほぼ半数(47%)が,ISPのサービス品質に不満を持っていることが明らかになった。回答者の75%が時々,またはしばしばインターネット接続が中断されると答えている。満足度は,ISPだけではなく接続の種類によっても異なっている。

 「あなたのISPが提供する顧客サービスの品質を評価するとしたら?」という質問に対し,回答者が「A(4点)」から「F(0点)」までの評価を下した。その満足度のレベルを平均値(GPA)で示した。

接続方法              GPA

ISDN                  2.76
ケーブル              2.73
無線                  2.71
DSL                   2.69
回答者全体            2.62
ダイヤルアップ        2.58

 「この結果を見れば,70%のユーザーがISPの乗り換えに興味を示しているのも納得できる」(BIGresearch社の副社長のJoe Pilotta氏)。

 回答者のほぼ半数(48%)が,ISPを変える理由として,接続の中断を無くすことを挙げている。ISPの乗り換えを考慮している,または確実に乗り換える予定であると回答したユーザーが一番に挙げた理由は,接続の品質だった。その他に挙げられた動機としては,より速いデータ転送率と,より低い価格などがあった。インターネット接続の速度が期待通りだと答えた回答者は,25%に満たなかった。

 ちなみに,GPAがもっとも低かったのは,Excite@Homeだった。

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