電子商取引向けプラットフォームを手がけるアイルランドのIONA社が米国時間11月6日に,Webサービス構築用プラットフォーム「Orbix E2A」を発表した。「Web Services Integration Platform」と「Application Server Platform」で構成される。ともに12月15日に出荷開始予定,価格は,開発向けライセンスが495ドル,PCでの使用ライセンスが2500ドル。

 Orbix E2Aはアプリケーション・サーバーやツールキットのベンダーがサポートするビジネス・プロセス・コンポーネントを使い,Webサービスを中心としたシステムを構築できる。言語,プラットフォーム,標準の面でも守備範囲が広いため,顧客によるプラットフォームの選択肢が広がり,またJ2EE,.NET,CORBA技術をベースとした新しいWebサービスが提供可能となる。

両製品の特徴は次の通り。

・Orbix E2A Web Services Integration Platform
 Webサービスを中心としたアプリケーション開発機能を組み合わせたもの。ファイアウォール内外のアプリケーション統合にかかる費用を削減できる。このプラットフォームには,データ交換,ビジネス・プロセスの自動化,複合アプリケーションに必要なすべてのツールと管理サービスが収録されている。XMLBus版,Partner版,Collaborate版の3種類が提供される。

・Orbix E2A Application Server Platform
 WebサービスにCORBAの拡張性とJ2EEの生産性を組み込んでいる。信頼性が高く,拡張可能で安全なアプリケーションに必要な管理サービスを提供する。Enterprise Edition,Standard Edition,J2EE Edition3種類が提供される。

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【訂正】
上記記事の「Orbix E2A Application Server Platform」について,「XMLBus版,Partner版,Collaborate版の3種類が提供される」の記述は,「Enterprise Edition,Standard Edition,J2EE Editionの3種類が提供される」の間違いでした。お詫びして訂正します。なお,本文は訂正しております。