電子商取引向けプラットフォームを手がけるアイルランドのIONA Technologiesが現地時間7月25日に,2001年第2四半期の決算を発表した。売上高は前年同期比49%増の5154万ドル。前期比は21%増。買収やリストラなどにかかった特別費用を除いた純利益(pro formaベース)は32万ドルで,1株当たり利益は0.01ドル。特別費用を含めた場合の収支は2871万ドルの赤字で,1株当たり損失は1.14ドルとなった。

 2001年第2四半期における主な事業概要は,電子商取引向けソリューション・プロバイダNetfish Technologies社の買収,主力製品である電子商取引向けプラットフォーム「Total Business Integration」をはじめ,「iPortal Application Server 3.0」,「B2B Integrator」「Enterprise Integrator」「XML Bus」のリリースなど。

 英Reutersの報道によれば,IONA社は「2001年後半は世界経済減速の影響を受け,売り上げが伸び悩む」(IONA社CEOのBarry Morris氏)として,2001年通年の成長予測を当初の45~50%成長から25~30%成長に下方修正した。

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[決算報告書](PDF)