カーネギーメロン大学のコンピュータ・セキュリティ監視機関CERT(Computer Emergency Response Team)が2001年第1四半期~第3四半期の期間におけるサイバー攻撃被害の報告件数が3万4754件であるなどとする報告を行った。ウイルスやワームによる被害報告も含めた報告件数である。

 2000年における報告件数は2万1756件だった。今年のこれまでの報告件数を考慮すると2001年末には,前年の2倍を超える4万6000件にまで増大することが予測されるという(CNET News.com)。

 CERTが統計を取りはじめた1988年からこれまでの推移をみてみると,1988年の報告件数はわずか6件だった。これが1989年に132件,1990年に252件と増え続け,1999年には9859件にまで達した。そして翌年の2000年は2万1756件へと倍増している。なお1998年の第3四半期から2001年のこれまでの報告件数合計は8万2465件である。

 CERTが公開した主な報告結果は以下の通り。

■被害報告件数

1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001
(Q1-Q3)
報告
件数
6 132 252 406 773 1334 2340 2412 2573 2134 3734 9859 21,756 34,754

出典:CERT Coordination Center

■セキュリティ警告の件数

1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001
(Q1-Q3)
勧告 1 7 12 23 21 19 15 18 27 28 13 17 22 26
ベンダーによる速報             2 10 20 16 13      
サマリー
報告
              3 6 6 8 5 4 3
合計 1 7 12 23 21 19 17 31 53 50 34 22 26 29

出典:CERT Coordination Center

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