電子機器の設計製造請け負いサービス(EMS:electronics manufacturing service)大手の米Solectronは米国時間8月1日に,コンピュータの製造/修理/リサイクル事業のエムシーシー・シークエル(本社:東京港区)を買収したことを明らかにした。
Solectron社はもともとエムシーシー・シークエルの株式を19%保有しており,今回出資企業であるジャフコおよびメモレックス・テレックスの2社から両社が保有する株式を取得したもの。買収金額などの詳細については明らかにしていない。
Solectron社はエムシーシー・シークエルをGlobal Services部門に組み込み,日本の顧客向けサービス事業を始める。主に修理やリサイクル,コールセンター・サービスなどのアフター・サービスを提供する。コンピュータや携帯電話,通信機器をビジネスの対象とする。
エムシーシー・シークエルは,1986年2月の設立。資本金4億1148万円。東京港区の本社のほか,福島県郡山に工場をもつ。コンピュータ用磁気記録媒体の製造・販売,コンピュータ用サプライ用品の販売,パソコン本体および周辺機器の組立・検査および修理,ヘルプデスク・サービス,パソコンのグレードアップおよびセットアップ,トナーのリサイクルといった事業を展開していた。
◎関連記事
■世界のEMS市場,2005年には2倍の2310億ドル規模に,首位は米ソレクトロン
■米ソレクトロンが米シスコの光部品製造施設を買収
■あの米ソレクトロンが8200人の人員削減,決算は85%増収,26%増益
■業績好調の米Solectron,景気減速でも四半期と通年決算は当初見込み通り
■米ソレクトロンがメモリ・カード製造の米Centennialを1億800万ドルで買収