デスクトップ管理システムの標準化を進めているDistributed Management Task Force(DMTF)が米国時間7月31日に,ネットワーク機器管理におけるアラートに関する仕様「Alert Standard Format(ASF)」の最終版をリリースしたことを明らかにした。

 ASFはアラートおよび遠隔管理のインタフェースを定義しており,ネットワーク上の装置がOS不在でも管理できるようにする。OS不在とはネットワークに接続しているコンピュータ・システムのOSが起動していない状態,操作不可能な状態,スリープ・モードに入っている状態などを指す。

 ASFはネットワーク上の機器管理に関して,異なる複数のアラートを定義している。例えばネットワーク機器の特定の部品に故障が生じた場合にアラートを発するようにすれば,ハードウエアやソフトウエア診断を行うあいだの停止時間を短縮し,ITおよびエンド・ユーザーの生産性を高めることができる。

 また,ASFには「Remote Management and Control Protocol(RMCP)」が含まれる。アラートを受けたネットワーク管理者がシステムの起動,停止,強制再起動を行うためのプロトコルである。

 ASFはDMTFのWWWサイトから入手できる。また,DMTFのメンバ企業がASF対応製品を今年中にリリースする予定である。

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