米EDSと米FranklinCoveyは米国時間7月13日に,CRM(customer relationship management)とITサービスに関して15年の提携を結んだことを明らかにした。契約規模は4億6900万ドル。

 今回の発表は従来からの提携関係を拡大するもの。両社は2001年第1四半期に,FranklinCovey社の情報サービス事業向けインフラ構築に関して1億1700万ドル規模の契約を結んでいる。

 今回の契約のもと,EDS社は顧客対応センターやウエアハウジング,販売サービスなどを提供し,FranklinCovey社のCRMプログラムを支援する。FranklinCovey社のウエアハウジングおよび顧客サポート・センターの従業員約400人はEDS社に移管される。さらにFranklinCovey社はソルトレークシティにある同社の顧客サポート,ウエアハウジング,注文処理,配送施設をEDS社の管理下にゆだねる。これにより,合計5000万ドルのコスト節約を図るとしている。

 FranklinCovey社はEDS社に,2500万ドル相当の学習/能力開発サービスとツールを提供する。生産性向上を目的としたカリキュラムのほか,審査やコンサルティング・サービスなどが含まれる。両社は,FranklinCovey社の学習/能力開発ソリューションのオンライン版を開発し,共同ブランドで販売する。

 ちなみに米IDCによると,e-learning(インターネットなどを介した電子教育トレーニング)市場は2000年の22億ドルから2004年には145億ドル規模に拡大するという。

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