米Macromediaが米国時間7月11日に,メディア再生ソフト「Macromedia Flash Player」を通信プロセサ・アーキテクチャ「XScale」に最適化することでIntel社と協力体制を敷くことを明らかにした。ニューヨークで開催中のFlashworld 2001で発表したもの。

 XScaleは,無線インターネット端末やネットワーク機器などに用いる組み込み用途向けマイクロプロセサのアーキテクチャ。Windows CE,VxWorks,IxWorks,EPOC,Embedded LinuxなどのOSに対応する。

 XScaleは,StrongARMの技術をベースにする。LSIは,0.18μmルールの半導体技術で製造する。消費電力を10mW~1.6W程度に抑える。動作周波数は1GHz近くに達するという。スーパーパイプライン構造を採る。

 Macromedia社は,Intel社のソフトウエア・ライブラリ「Integrated Performance Primitives (IPP) 」をFlash Playerに組み込む。IPPは,Intel社のアセンブリ言語で記述されたコードが含まれており,アプリケーションの処理性能を高めることができる。技術計算,画像/音声/オーディオ/ビデオ処理に関する関数が含まれる。

 Macromedia社はXScaleに対応した開発キット「Flash Player Software Development」を2001年後半に提供する予定である。

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