「米国女性は他の国の女性よりも,管理職になれる機会が多い」などとする調査結果を,国際労働機関(ILO:International Labor Organization)が米国時間7月10日に発表した。
米国の大手企業500社を調査した結果,1999年に管理職に就いている米国女性の割合は5.1%で,1996年の2.4%から2.7ポイント増えた。
各国の調査結果をみると,管理職に就いている女性の割合はオーストラリアが1.3%(1999年),フランスが4.7%(1997年),ドイツが3%(1995年),ブラジルが3%(1991年),英国が3.6%(1998年)だった。
1999年に米国とカナダを比較した調査によると,2人以上の女性役員(corporate officer)がいる企業は米国が56%でカナダは26.6%だった。また,女性役員のいない企業はカナダが43.6%で,米国は21%である。
しかし女性の職場進出を支援する団体Catalystによれば,Fortune 500企業のうち女性CEOは4人のみ,Fortune 1000企業でもわずか8人だという。利益や売上高の責任を担うポジションでの女性数が少ない。
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