オランダRoyal Dutch/ShellGroup(Shell)と米IBMがオランダ時間7月6日に,電子商取引システムのインフラ構築に関し,1億ドルを超える規模の契約を結んだことを明らかにした。契約期間は5年間。

 Shell社は,大規模な電子商取引システム向けアプリケーション・ホスティングのハブとして「MegaCentre」を建設する計画である。Shell社はIBM社をMegaCentre向けハードウエアの主要サプライヤとする。IBM社のeServer,Enterprise Storage Server,テープ装置,ライブラリ,Storage Area Network(SAN)スイッチ,傘下のTivoli社のストレージ管理ソフトウエアなどの製品を用いる。IBM社は技術サポートや保守サービスなども提供する。

 MegaCentreを建設するのは,米ヒューストン,マレーシアのクアランプール,オランダのハーグの3カ所。まず第1弾として,独SAPのソリューションなどに向けたインフラを構築する。

 なお,Shell社とIBM社は2000年12月にもスーパーコンピュータの開発と導入に関し提携関係に入っており,今回の契約は両社の提携関係を拡大するものとなる。

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[Shell社の発表資料]
[IBM社の発表資料]