米International Data Corporation(IDC)が米国時間6月25日に,「経済の減速は企業向けシン・クライアント製品市場にとって追い風となる」とする分析・予測を発表した。
2000年のシン・クライアント市場は出荷台数ベースで90万台の規模だった。2001年は130万台規模に成長するとIDCはみる。
「経済が回復期に入れば大企業などがパソコンを大量に買い替え始める。ベンダー各社は価格を抑えたシン・クライアント製品を投入しており,投資回収率が高いことからもシン・クライアントを選択する企業が今後も増える。業界の市場拡大に向けた努力が奏効すれば,2005年には870万台規模へと5年間で10倍近くに拡大する」(IDC)。
「ITのインフラは複雑になってきているので,簡易性や管理の容易さをアピールできるベンダーに大きなチャンスがあるといえる」(IDC,Device Techonology調査部門ディレクターのBob O'Donnell氏)。
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