「Windowsが米国における企業向けシン・クライアント用OSの市場シェアを拡大した」。米Microsoftが米国時間1月30日に,米IDCの調査結果と自社の販売データをもとに発表を行ったもの。

 それによると,Windows端末(Windows-based terminal)は米国の企業向けシン・クライアント市場で59%のシェアを獲得。1999年前半に比べて約2倍に拡大したという。IDCは,引き続きWindows端末の利用が広がると予測している。

 「企業向けシン・クライアント業界は過去数年で一気に伸びている。従業員が重要なネットワーク・リソースにアクセスするための,低コストで効果的な方法を望む企業が増えているためである。Windows 2000 Serverの導入増加が見込まれることを受けて,Windows端末の普及は加速を続けるだろう」(IDC上級アナリストのAnne Bui氏)。

 現在,台湾Acerの米国法人Acer America,Boundless Technologies社,米Compaq Computer,米Dell Computer,ナナオの米国法人Eizo Nanao Technologies,米IBM,Neoware Systems社,Network Computing Devices(NCD)社,Optoma社,TeleVideo社,米Wyse TechnologyなどがWindows端末の製造を手がけている。

 Windows端末向けのOSには,Windows-based Terminal ProfessionalとWindows-based Terminal Standardの2種類がある。前者はWindows NT Embedded 4.0,後者はWindows CEをベースにしている。

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