米Quantumが米国時間6月13日に,2001年4~6月期(2002会計年度第1四半期)業績予測の下方修正を発表した。売上高が2億6500万~2億7500万ドルの範囲内にとどまる見通し。特別費用を除いた1株当たり利益は0.10~0.12ドルを見込む。なお3月期の売上高は3億900万ドルだった。

 Quantum社は同四半期初めにIT支出の低迷が続いていることなどを理由に,売上高,利益ともに3月期から若干減ると見込んでいた。しかし,同社会長兼CEOのMichael Brown氏は「この影響は我々の予測より大きかった」(同氏)と説明する。「米国市場に加え欧州市場の低迷もあると考えている」(同氏)。

 同社のDLTtape GroupとATL/Enterprise Solutions Groupの売上高は3月期に比べ減収となる見込み。とりわけ市場の低迷がATL/Enterprise Solutions Groupにもたらす影響は大きい,と説明する。ATL/Enterprise Solutions Groupの売上高の多くはハイエンド記憶装置市場からもたらされるが,この市場における顧客需要が減速しているという。

 なお同社子会社のSnap Appliancesの売上高は,3月期と同じ水準になるという。前年同期に比べ55%の増収である。

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