米Maxtorが米国時間10月4日に,米Quantumのハード・ディスク装置部門であるQuantum HDDを合併することでQuantum社と最終合意に達したことを明らかにした。およそ23億ドルで買収する。

 Quantum HDDの株主は1株につきMaxtor社の株式1.52株を受け取る。買収手続きは2001年はじめに完了する予定である。

 合併後の会社名は「Maxtor」。ハード・ディスク装置の年間出荷台数は5000万台以上になるという。年間の売上高は約60億ドルを見込む。新会社は買収完了後の1年半から2年で,リソースの統合や重複投資の見直しで年間1億2000万ドル~2億ドルのコスト削減を図る。なおQuantum社と松下寿電子工業との関係は維持する。

 NAS(network attached storage)向け製品を手がけるMaxtor社のNetwork Systems Groupも新会社に統合する。ストレージ・システムなどを手がけるQuantum社DLT & Storage Systems事業部門は,合併の対象に含まれていない。Quantum社として存続する。

 Maxtor社の株式の35%を保有する韓国Hyundai Electronicsの米国法人Hyundai Electronics Americaは,すでに今回の合併について承諾している。

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