米Sun Microsystemsが米国時間5月29日に,「Java 2 Platform, Standard Edition (J2SE)Version 1.4」のベータ版の配布を開始したことを明らかにした。Solaris,Windows,Linuxに対応する。

 無償でWWWサイトからダウンロードできる。J2SE 1.4の初回顧客向け出荷(FCS:first customer ship)は2001年第4四半期を予定している。

 「J2SE 1.4ではXMLベースのWebサービスに対応し,クライアント機能や性能,信頼性の向上を図った。さまざまなプラットフォームで稼動する拡張性と可用性の高いWWWアプリケーションの基礎を提供する」(Sun社Java Software部門副社長兼ジェネラル・マネージャのRich Green氏)。

 J2SE 1.4の主な特徴は以下の通り。

・Webサービスに向けた基本機能:コア・プラットフォームにXML対応機能を追加した。

・クライアント機能:GUI構築用クラス・ライブラリ「Java Foundation Classes/Swing」,Javaアプリケーション実装の枠組み「Java Web Start」,「Java Plug-In」ソフトに新機能を追加。国際化,ローカライズ,アクセシビリティに関しても新たな機能を組み込んだ。

・性能向上と拡張性:グラフィックスAPI「Java 2D」,64ビット・アーキテクチャへの対応機能,Java対応のWWWとアプリケーション・サーバーに向けた「Scalable I/O」を備える。

・RAS(Reliability, Availability, and Serviceability):「Simple Assertionファシリティ」,「Logging API」,エラー・ハンドリング機能の改善,Java以外のソース・デバッギング対応機能などを含む。

・セキュリティの強化:セキュリティ・プロトコル「Kerberos」に対応した「Java GSS-API」や「Java Certification Path API」を追加。「Java Secure Socket」「Java Cryptography」「Java Authentication」,「Authorization Service」といったセキュリティ拡張機能を組み込んだ。

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