米Sun Microsystemsが米国時間3月14日に,Javaベースのマルチメディア・データ再生ソフト「Java MediaFramework 2.1.1 (JMF 2.1.1)」のソースコードを,同社のライセンス・モデルであるSun Community Source Licensing Program (SCSL) 基づき提供することを明らかにした。

 2.1.1版では,RTP/RTSPサポートの強化を行ったほか,J2SE 1.3におけるHotSpot利用時の性能向上,DirectAudioRendererの追加,JMFカスタマイザの拡張,バグフィックスなどを行っている。

 JMF 2.1.1は開発者の用途に合わせ四つのバージョンを提供する。SolarisやWindows,Linux向けに最適化したパフォーマンス・パックが含まる。Sun社では,詳細を同社のWWWサイト(http://java.sun.com/products/java-media/jmf/)に掲載している。

 JMF 2.1.1は,Java 2 Platform, Standard Edition(J2SE)向けのAPI(Application Programming Interface)セットである。マルチメディア・データの同期や制御などを行う。またオーディオやビデオといったマルチメディア・コンテンツのキャプチャや再生,圧縮,ストリーミング伝送なども可能である。

 M-JPEG,H.263,MP3,RTP/RTSP(Real-time Transport Protocol and Real-time Streaming Protocol),米MacromediaのFlash,米IBMのHotMedia,米BeatnikのRMF(Rich Media Format)に対応する。また米Apple ComputerのQuicktime,米MicrosoftのAVI,MPEG-1といった一般的なフォーマットにも対応している。

 JMF 2.1.1は,Sun社が米IBMと共同開発したJMF 2.0をベースとする。ちなみにJMF 1.0は,Sun社と米Silicon Graphics(現在はSGI),米Intelで共同開発した。Sun社はJMF 2.1.1をJava 3D,Java 2D,Java Sound,Java Advanced ImagingといったJava MediaのAPIファミリの一つと位置づける。

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