Ultra ATA/100ベンダーの米CMD Technologyが米国時間5月24日に,ソフトウエアでIDE-RAIDを実現する「CMD Medley ATA Software RAID」の出荷を始めたことを明らかにした。IDE(Integrated Drive Electronics)ハード・ディスク装置(HDD)向けに「RAID 0」(Striped RAID),「RAID 1」(Mirroring),「RAID 0+1」(Mirrored/Striping)の機能を提供する。HDDを複数台組み合わせることでデータの消失などを防ぐ。

 CMD Medleyは,最大4台のHDDに対応する。CMD社のホスト・コントローラ・チップ「PCI-649 Ultra ATA/100 IDE-toPCI」と連携する。RAID 0設定で2~4台のHDDを同時利用することで,ディスクのI/Oの性能を高めることができる。

 RAID 1は2つのHDDにデータを同時に書き込むため,一つがダウンした場合にももう一つのHDDからデータを取り出すことが可能。HDDを取り替えると,CMD MedleyがRAIDを自動設定する。

 また,RAID 0+1を用いることで,データの可用性や整合性を高めることができる。

「グラフィックスやオーディオなどのアプリケーションにとって,スループットを高めることは非常に重要。2つのIDEチャネル間にまたがる複数の機器のデータをブロックごとに分割することで,スループットが高められる。データを一つのチャネルに集め,もう一つのチャネルは次のデータ・ブロックのために空けておく」(米Maxter,Serial ATA Program Manager,Simon Broadbent氏)。

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