米Intelが米国時間9月27日に,I/Oチップセット「IOP310」を発表した。IOP310は,「XScale」マイクロアーキテクチャをベースにしたI/Oプロセサ「80200」および,メモリやI/Oとの接続を行う「80312 I/O Companion Chip」から成る。

 XScaleはStrongARMの技術をベースにしたアーキテクチャ。携帯電話などのインターネット端末やネットワーク機器,ストレージ機器に向ける。Windows CEをはじめ,VxWorks,IxWorks,EPOC,Embedded LinuxなどのOSに対応する。

 「IOP310は,XScaleをI/Oプロセシングに初めて適用した製品。インターネット向けストレージ・システムやインターネット・インフラ機器の処理性能が従来の3倍に高まる」(Intel社)。米IBMや米MylexがRAIDコントローラへの採用を検討しているという。

 I/Oプロセサの80200の動作周波数は,333MHz~733MHzの範囲で4種を用意する。RAID(Redundant Array of Independent Disks),SAN(storage area networks),NAS(network attached storage)などのストレージ製品に採用することでメリットが生まれるという。

 80312 I/O Companion Chipは,80200専用のコンパニオンLSI。64ビットPCIブリッジ,SDRAMコントローラ,RAID向けのアクセラレータ・ユニットを内蔵する。

 IOP310は現在,サンプル出荷中。2001年第1四半期にも600MHz品の量産出荷を始める予定。333MHz品の1万個ロット時の単価は70ドル,600MHz品は同93ドル。733MHz品についてはまもなく発表するとしている。

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